【Blender2.93】サブディビジョンサーフェスやスムーズシェード上での「辺をクリース」・「ループカット」・「シャープをマーク」の効果の違い検証
この斧のモデルを元にして検証(↓の画像は完成したもの)
↓「辺をクリース」・「ループカット」・「シャープをマーク」を全て消去してサブディビジョンサーフェスとシェードスムーズを切った最初の状態。
これにサブディビジョンサーフェスをかけると、
まずは刃の上部のエッジを立たせてみる。クリースの値は1(MAX)。
スムーズシェードも当ててみる。
エッジがぼやけているので同じ辺に「シャープをマーク」してオブジェクトデータプロパティのノーマル→自動スムーズにチェックをして値をMAXの180°に。(ここの値が大きいほど鋭いエッジのポリゴンがスムーズになる)
クリースの辺に重ねてシャープをマークしても色が変わらないので注意。
★「辺をクリース」+「シャープをマーク」結果
サブディビジョンサーフェスによるある程度の形状の保持とスムーズシェードをかけた時のシャープ化に成功。
注:スムーズシェードをかけた時のぼやけは隣接する他の辺のクリースなどによっても変化するようです。
補足
クリースはサブディビジョンサーフェスをかけても全く形状が変わらない効果ではなくクリースの値MAX(1)だとしてもある程度は滑らかになる。指定する辺の位置や形を出来るだけ変えずに滑らかにする効果だと覚えておくとよい。
サブディビジョンサーフェスOFF
サブディビジョンサーフェスON
~補足ここまで~
今度は先ほどのクリースは消去してループカットでエッジを立たせてみる。限界までエッジを立たせたい辺まで近づける。
↓(モディファイヤープロパティで「リアルタイム(ビューにモディファイヤーを表示)」ボタンを押してOFFにすると辺が重なる所まで近づけていることが分かる。)
限界まで近づけてもクリースの時と比べると結果が少し違っていて、若干丸みが残っていることが分かる。ループカットも柄の方まで入ってしまっているので使い方に注意かも。
+スムーズシェード
エッジがぼやけているので「シャープをマーク」してオブジェクトデータプロパティのノーマル→自動スムーズにチェックをして値をMAXの180°に。
★「ループカット」+「シャープをマーク」結果
サブディビジョンサーフェスがかかっていてもある程度の形状の保持には成功。(クリースの時との形状の違い有)。シャープをマークの効果はなし?
試しにループカットでいれた辺にも「シャープをマーク」してみる。
変わらない。
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他の部分でもクリースとループカットの違いを検証してみる。柄の頭部分
↓何もしてないサブディビジョンサーフェスがかかっただけの状態
↓クリースMAX ver
↓ループカットver(限界まで近づいている)
場所によっては差が大きく出ることが分かった。
シャープをマークも検証
↓クリースしたものにスムーズシェードをかけたもの
クリースした辺に「シャープをマーク」をして自動スムーズ(180°)にチェック。
↓次はループカットにスムーズシェードしたもの
「シャープをマーク」して自動スムーズ(180°)にチェック。(ループカットの辺を除く)
やはりこれは変わらないようだ。
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鋭い刃の部分(切れる部分)。今度は頂点数も見てみる。
クリース+スムーズシェード
+シャープをマーク
綺麗になった(頂点数5610)
次はループカット+スムーズシェード
これだけで綺麗になったが、頂点数+240で5850
「シャープをマーク」もしてみたが変化なし
頂点数を気にするならクリースから試してみるのもいいかもしれない。
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選択されてオレンジになっている部分の検証(ゆるやかなエッジ)
サブディビジョンサーフェス・スムーズシェードなし、上からみた図
横からみた図
まずはクリース
+シャープをマーク自動スムーズ(180°)ON
(↓ちなみにクリースを切って「シャープをマーク」のみにすると立体感はなくなるが境の線は残りこんな感じに。)
次はループカットして限界まで近づける。
「シャープをマーク」はしたが例によって変化なし
ループカットでやった方がいいと思ったのでクリースで数値を変えてできないかとやってみたがこんな風に綺麗にならなかったのでループカットの方を採用した。
追記:
クリースを少しにして(値0.17)丸みを出そうとしたが(一番上のオレンジの部分)場所によっては綺麗にならないことがあるようだ(↓星形になっている)
↓ループカットだと綺麗な丸みが出た
微調整をして最終的に完成したものの内訳
↑(紫色の辺はクリース(値MAX)したもの。水色蛍光マーカーを重ねてあるクリース部分は「シャープをマーク」もしてあるもの。
黄色蛍光マーカーはループカットを入れたところで黄色丸してあるものは限界までエッジに近づけたもの(黄色矢印は近づけた方向)。サブディビジョンサーフェスモディファイヤーを反映して表示しているので離れているように見えるが実際には限界まで近づいている(重なっている)。)
ループカットとクリースを併用しても結果が変わるためそうしている部分もある。
追記:
記事の主旨とは関係ないがメッシュの平面的な部分は辺や面を統合(X)してポリゴン数を減らしてもほとんど影響が出ず、省略できたのでメモ。(頂点数5610→4850)
おわり